お酒大好き公認会計士のつぶやき

大阪で会計事務所を営む公認会計士です。自分の趣味や社会の出来事、特に会計や税金について書いていこうと思います。旅行も好きです。ラスベガスに毎年行くのが目標です。

2022年9月 ラスベガス旅行記④ 3年ぶりのラスベガス カジノのテーブル事情について

アメリカはすっかりアフターコロナということで、観光客は戻っている印象を受けましたが、カジノのテーブル事情は2019年以前とはかなり変わっていました。

 

ライブポーカーは有名なYoutuberの方が沢山動画出していますので、卓の状況や手数料は動画を見てるとホテル毎に大体わかると思います。1週間程度の滞在で、買い物や食事も楽しみたいので、長時間プレーしなければならないキャッシュゲームは手が出しづらいです(下手なだけですが)。

という訳で、展開が早いブラックジャック(BJ)や、サイコロを投げるCrapsを毎回主にプレーしています。

コロナの前に行った記事を見ていると、BJでは2Decksのテーブルもあったのですが、カジノ側の時間効率が悪いためだと思いますが、一般フロアでは全く見ませんでした。

umekisancpa.hatenablog.com

今回プレーしたカジノのミニマムベットは以下の感じです。BJの時の払戻が1.5倍のテーブルです。ストリップのカジノでは1.2倍払戻が主流になっています。大幅に不利になりますので、1.5倍テーブルを探さなければなりません。

MGM系列

Bellagio BJ 50$(平日or深夜)、100$(土日) 4Decks

                Craps 25$(土日のピークタイムのみ50$の時あり。Odds賭けは×3-4-5)

Park MGM  BJ 25$ 6Decks 一番奥のテーブル一つだけがこの条件でした。

                Craps 25$(平日の昼だけたまに15$あり。Odds賭けは×3-4-5)

NYNY  BJ 25$ 6Decks

                Craps 25$(15$は一度も見ず。Odds賭けは×3-4-5)

その他

ELLIS Island BJ 5$ 6Decks 

       Craps 5$(Odds賭けは×10)

というわけで、他のMGM系列も似たようなものだと思いますが、特にCrapsのミニマムレートが上がっているように感じました。前は10$テーブルもあったように思います。テーブルにディーラーが3名いる必要があるのと、1ゲーム当たりの時間効率が悪いからですが。

ELLIS Islandはストリップからは少し離れていて、Bally’sから徒歩10分(Bellagioからだと30分程度)の所にあり、ミニマムも安くて、楽しく遊べるのですが、如何せん交通の便が悪くて主戦場にはしませんでした。自家製ビールを醸造しており、3$程でビールが飲めますので(しかもパイントサイズ)、ビール好きでライドシェアを駆使する方は、めちゃくちゃありだと思います。ご飯も安く食べられるので有名です。

BJはPark MGM、CrapsはBellagioで主に実戦しましたが、今回はツキがなく、初めて旅行期間の通算で負けました。BJはそこそこ勝てたのですが、Crapsがずっと寒い展開が続いてしまい、片手千$ほどやられました。円安もあるので、円換算すると悲しい・・・誰も彼もすぐに7Outしてばっかりでした。

 

話変わって、大阪にもMGMがIRを開発することになりますが、IRという言葉がカジノに置き換えられて、一部の方は激しく反対されていらっしゃいます。ギャンブル依存症がどうこう、というのは置いておいて、MGM Groupは上場会社ですので、直近のアニュアルレポートを見てMGMがIRとしてどのような収益構造なのかを確認してみました。

これは売上の地区別の表ですが、地区によって全然趣きが異なります。ラスベガス地区では数千室の大規模ホテルを多く抱えており、コンベンションには全世界から人々がやってきます。また、シルクドソレイユを始めとした多くのショーや、世界中のグルメや有名シェフの店など近年は特に力を入れています。

そのため直近期の2021年度は、ラスベガス地区の収益はカジノが32%、ホテルが30%、料飲が21%、エンターテイメント等が16%となっており、カジノの収益がメインという訳ではありません。実際にホテルや街を歩いていても、カジノ以外の部分に力を入れていることが感覚的にわかります。滞在時でもボクシングの世界戦がありましたし、エアロスミスのライブもありました。NHLのプロチームもラスベガスが本拠地ですし、2020年にはNFLの名門レイダースもラスベガスが本拠地になっています。

アメリカ国内のその他の地区は行ったことが無いのでわかりませんが、マカオ地区のMGMは何回か行ったことがあります。そして収益比率がカジノで87%を占めているのは納得です。マカオのカジノはセキュリティゲートを通らなければ入れませんので、まさに鉄火場です。また、中国人の方は一般レベルの方でも賭け金が全然違いますし、クジラと呼ばれる極一部のVipが80%以上の収益を生み出している、なんていう話も聞きます(公表されているレポートではそうはなっていませんでしたが)。

ついでに補足情報として、ラスベガス地区のテーブルゲームとスロットの収益を見てみたいと思います。テーブルゲームからの収益が885百万$で賭け金に対する売上比率が24.6%、スロットでは1,417百万$で賭け金に対する売上比率が9.4%になっています。

BJはベーシックストラテジー通りにすればプレイヤー側の控除率は1%未満、Crapsも数%、ルーレットは5%程度、と確率理論上はなるのですが、こんなにもテーブルゲームで巻き上げられているんですね。不思議です。。

 

大阪もワクワクするようなラスベガス型のIRに是非して欲しいです。ラスベガスのMGM系列のホテルは、カジノの中心にバーがあって、その周りにカジノのテーブルやスロットがあり、一番外側にレストランがある作りが多く、ホテル間の連絡通路にも入りたくなるような店が沢山あり、とても考えて作られているなと改めて思います。

これはBellagio、内装や通路の高級感はさすがです。フロント横にはキャビア専門店のペトロシアンバーがあり、身なりのよい紳士淑女がシャンパーニュを飲みながらピアノの生演奏を楽しんでおられます。他にもピカソの絵が飾ってあるフレンチレストランや、高級ステーキ店、その他にも有名シェフのレストランが多数ありますが、残念ながら今回は負けてしまったため、そのどれも行くことはできませんでした。

こっちはPark MGM、カジノのど真ん中に大きなスポーツバーがあり、ここから放射状に広がっています。